永久保存版!実用書における小筆の持ち方。結局、「何をどうしたいのか」ということです。

こんにちは。

書家の木村翼沙です。

 

本日は、実用書における小筆の持ち方について。

 

その前に少し復習です。

 

前回、小筆を使う前に知っていたいことについて

書きました。

 

まだ見ていない方は、是非ご参照くださいませ。

小筆を初めて使う時、まずは何をするべきか知っていますか?

 

<実用書における小筆の持ち方について>

 

さて、実用書を書く時の小筆の持ち方は、

仮名作品や大筆を使って書く時の持ち方とは異なります。

 

これは、筆の持ち方によって、表現が変わる為です。

書く対象に最も適した持ち方をしましょう!

(書く時に、余計なストレスがなくなります。。)

 

持ち方によって表現が変わることについては、

こちらの記事をご参照ください。

(必見です!^^)

知っていましたか?「筆の持ち方によって、線質が大きく変わる!」ということを。

 

では、実用書の場合。

 

まず、正しい鉛筆持ちをして、そのまま小筆を起こします。

 

小筆の持ち方

小筆の持ち方

 

とはいえ、イメージがつきにくいかも分かりませんので、

下記の一連の動きをご参照くださいませ!^^

 

まずは、正しいお箸の持ち方をイメージしてください。

(お箸を持つ時、使う時、指には全然力が入っていないですよね。

上側にあるお箸を人差し指と中指で軽く上下させるだけです。

親指は沿えるだけ。下のお箸は基本的に動かないですよね。)

 

小筆の持ち方

小筆の持ち方

 

そして、そのまま下側のお箸を抜くイメージです。

すると、下記の写真のようになりますよね。

 

小筆の持ち方

小筆の持ち方

 

そのまま、筆を上側に引っ張ってみて下さい。^^

指が毛の部分に近づいていますよね。

 

小筆の持ち方

小筆の持ち方

 

どこまで引っ張るか、というと、

鉛筆の場合は、鉛筆の先が紙面にあたる位置です。

 

これが、正しい鉛筆の持ち方です。

 

小筆の持ち方

小筆の持ち方

 

そして、これが実際に小筆であると、

筆先が紙面に斜めに接していますね。

 

それでは、ちょっと書きにくいので、、、

そのまま、この形から筆を立ててあげます。

 

小筆の持ち方

小筆の持ち方

 

これが、実用書における小筆の正しい持ち方です。

(書きやすい持ち方です。)

 

それでは、なぜ、鉛筆持ちのまま書いてはいけないのでしょうか。

なぜ、筆を立てるのでしょうか。

 

なぜなら!

 

書く時、筆先が紙面に接する面積が

増え、筆で紙をなでたような弱い線になってしまうからです。

 

よく「筆は、立てて使いましょう!」と言われますが、

ようするに、「筆の毛部分」が紙と接している面積を

如何にするか、がポイントなのです。

 

つまり、筆を立てると、筆の形状は円錐形をしているので、

円錐の頂点が紙に接する事になります。

これが、書き始めの筆使い、(起筆という)になる訳です。

 

書き始めの面積が少ないとどうなるか。

 

筆が進みたい方向へ、楽に書くことが出来るようになるのです。

 

つまり、書きやすいのです!

 

ちなみに、筆を持つ時、一切の力は要りません。

お箸を使う時、「腕(指)が疲れた〜」なんて、

ならないですよね!^^;;

 

同様に、正しい鉛筆持ちも腕が疲れることは

ありません。

正しい筆使い然り。

どこにも力は入っていませんもの!

 

ただ、動きをコントロールしているだけなのです!

 

ところで、小筆の持ち方ですが、

こんな写真の持ち方をイメージしませんか?

 

昔の筆の持ち方

昔の筆の持ち方

 

これ、当然、正しい持ち方です。

 

しかし。

 

これは、今となっては特別な訓練をしなければ、

コントロール出来ない筆使いでしょう。

 

いわゆる、現代人の暮らしと昔の人の暮らしは、

異なるので、自ずと使う筋肉も異なる、という話です。

 

上の写真のような、昔の筆の持ち方は、

もはや現代人が普段行わない動きなので、

それ故、使う筋肉が衰えてしまったのでは!

なんて思っています。^^

(私論ですよ。^^)

 

さて、少々脱線したところで、

実用書の小筆の持ち方について。

 

先のリンクでは、「筆の持ち方、とりわけ筆を持つ位置」について書いていますが、

知っていましたか?「筆の持ち方によって、線質が大きく変わる!」ということを。

 

実用書の場合は、かなり下を持って書きましょう!

 

なぜなら、

実用書は、主に漢字の楷書体を書きます。

楷書体は、一画一画の線が独立し、

筆の入り方や止めがしっかりしています。

従って、筆を安定させて書く必要があります。

 

小筆を持つ位置

小筆を持つ位置

 

さらに、写真のように、

中指が筆の鋒(毛部分)を支えることで、

筆がより安定します。

 

小指・小指下の手の平側面はしっかり紙に接しています。

 

ポイントは、昔の人の筆の持ち方などぼんやりとしたイメージで、

書く対象に適さない方法で、書かないことです。

 

いつでも、何でも、適材適所です。

 

一つの書き方を覚えたからといって、

全てに当てはまる訳ではないのです。

対象事に現実に即した、適した方法があるのです。

 

気付かずに、一つの型ばかり追求していては、

得られる結果も得られませんから、ね!^^

 

【翼沙書道教室】より美しい筆文字を書くためのお役立ち情報

<手に職を!資格取得の[実用書・筆耕コース]の資料請求>と<大好評!お手本と練習シートを無料ダウンロード・動画を見ながら[美しい筆文字を書く為のオンライン無料講座全10回]の受講>は下のバーナーをクリックしてお名前とメールアドレスをご登録していただくだけ!今すぐ役立つ資料と無料講座が受け取れます。↓

翼沙書道教室資料請求

翼沙書道教室資料請求

 

小筆を初めて使う時、まずは何をするべきか知っていますか?

こんにちは。

書家の木村翼沙です。

 

さて、当サイトにてお問い合わせが多い内容は、

「筆」についてです。

 

皆様、驚くほど、筆について悩んでいるようです。

 

それもそうですよね、

普段、筆を使うことなんてないと思います。

 

それで、文字を書くことは当たり前のことなので、

道具が変わっても、当たり前に文字が書けると

思ってしまいます。

 

しかし、

 

硬筆で文字を書くことと、

毛筆で文字を書くことが、

同じと考えてはいけません。

 

全く異なる行為です。

 

と、いう訳で、本日は、

筆について、特に、

実用書の小筆の使い方について

書きたいと思います。

 

まずは、使う前の注意したい点です。

 

<小筆のおろし方・墨汁の使い方>

 

新しい筆は、天然糊できれいな円錐形に整えられています。

まずは、この糊を軽く落としてあげましょう。

この時、筆を全部おろしてはいけません。

三分の一程度をおろして下さい。

 

また、小筆の場合、直接水につけてはいけません。

ティッシュなどを水に濡らして、

おろしたい部分を拭うようにします。

(墨を取る時も同様です。)

 

小筆のおろし方

小筆のおろし方

(目安としては、穂先の色がついている部分を

おろすようにすると良いです。)

 

墨をつける時も、穂先の三分の一程度にしてください。

 

小筆の使い方

小筆の使い方

 

毎回、墨をつけた後、余計な墨をとり、

穂先を整えてあげると書きやすくなります。

 

墨量を整える

墨量を整える

 

ちなみに墨汁は、数滴だけで構いません。

(実用書では、墨をあまりたくさん使用しません。)

 

墨汁を使うならば。

墨汁を使うならば。

 

*墨が乾燥してくると粘り気のある濃い墨になり、

筆が滑らかに動かなくなります。その為、墨は、

少量を何度も入れ直す方が良いです。

(同時に、筆についた墨もこまめに取ってあげましょう。)

 

*墨を磨る場合も、ほんの少量の水を濃く磨ります。

(一気にたくさんの墨を出したり、擦ったりせずに、

都度都度、用意してください。)

 

準備が整ったら、あとは練習あるのみ!^^

頑張ってくださいね!^^

 

【翼沙書道教室】より美しい筆文字を書くためのお役立ち情報

<手に職を!資格取得の[実用書・筆耕コース]の資料請求>と<大好評!お手本と練習シートを無料ダウンロード・動画を見ながら[美しい筆文字を書く為のオンライン無料講座全10回]の受講>は下のバーナーをクリックしてお名前とメールアドレスをご登録していただくだけ!今すぐ役立つ資料と無料講座が受け取れます。↓

翼沙書道教室資料請求

翼沙書道教室資料請求

 

知っていましたか?日本の筆の持ち方と中国の筆の持ち方が違うということを。

こんにちは。

書家の木村翼沙です。

 

早速ですが、

我らがしっかり自由に学べる大人の書道教室、

翼沙書道教室(通学・通信)は生徒さんの国籍も様々だったりします。

 

そこで、中国書法の事情を垣間みるような出来事がありましたので、

本日は、中国の筆の持ち方について。

 

中国と台湾の生徒さんの筆の持ち方に注目です。

木村翼沙書道教室(通学・通信)

木村翼沙書道教室(通学・通信)

上の写真、左側の方の筆の持ち方、日本だと少し珍しいですが、

中国では、ほとんどの方が

甲を上げて人差し指が軸を押さえ、親指が上を向く持ち方をしています。

この持ち方では、軸が常にまっすぐになるのでとても安定します。

 

木村翼沙書道教室(通学・通信)

木村翼沙書道教室(通学・通信)

木村翼沙書道教室(通学・通信)

木村翼沙書道教室(通学・通信)

この生徒さんも同様の持ち方です。

 

ちなみに、彼女たちは、書道を習った事はないそうです。

小学校の授業で少し習っただけとのこと。

この辺りは日本の事情とあまり変わりませんね。

しかし、筆の持ち方の基本が安定していることは、

さすがと感心してしまいます。

 

お二人ともに「その持ち方はどうしたの?」と尋ねたところ、

「え?」という感じ。

「無意識に筆を持ったらこうなった。」とおっしゃっていました。

面白いですね。^^

 

 

下の写真は台湾で書道を習った時の写真。

やはり、台湾の先生もこの持ち方です。

木村翼沙書道教室(通学・通信)

木村翼沙書道教室(通学・通信)

 

この時は、同じく台湾の有名な老舗の書道道具店にて、

店員さんに筆使いを尋ねた時の写真です。

木村翼沙書道教室(通学・通信)

木村翼沙書道教室(通学・通信)

このように、中国や台湾では、様々な場面で様々な人たちが、上記の筆の持ち方をしています。

(もちろん、この持ち方だけしか見かけないというのではなく、

圧倒的に多いと感じる、という話です。)

 

また、書道史上、最も有名な書家「王羲之」の生誕の地、

中国山東省臨沂市の王羲之故居内に書道教室なるものがあり、

以前、見学させて頂いたことがあり、

そこでは、20人程の子供たちに少数の大人が混ざって

一斉に練習しておりましたが、皆、上記の筆の持ち方です。

(ちなみに練習内容は、楷書の古典の臨書でした。

古典名までは分かりませんでしたが、黄自元かな?)

 

筆の持ち方が大切なんだと、その先生は繰り返していました。

私も強くそう思います。

 

さて、ここで、一つの疑問が出てきます。

 

では、どの筆の持ち方が正解なのか?

 

ちなみに当教室で指導している筆の持ち方の基本は下記をご参照ください。

知っていましたか?「筆の持ち方によって、線質が大きく変わる!」ということを。

 

それに、国によって基本の持ち方が違うのか?

 

…いいえ、国によるのではありません。

 

書く内容やお道具によっても変わるだろうし、

指導者によっても変わることと思います。

 

お道具は適材適所なのです。

是非、上記記事リンクを見て頂きたいのですが、

つまり、書きたい内容によって、持ち方も変わるのです。

 

今、ここで取り上げている中国・台湾の筆の持ち方の前にひとつの共通点があります。

 

それは、全て楷書を書いているということです。

 

例えば、筆をよく動かすためにはこの持ち方は適していないかもなあ、と思います。

行書や草書なんかを素早くサラサラ書くには、こんな持ち方になるんじゃないかな、と。

木村翼沙書道教室(通学・通信)

木村翼沙書道教室(通学・通信)

これは、孔子様の故居、曲阜の露天商にての一コマです。

やはり書のメッカ、中国です。

どこに行っても、このような文房四宝の露天商があって、

筆を自由に試せる水書紙が置いてあって、

腕自慢がずっと試しています。^^

 

また、書体の種類のこととは別に、

中国と日本では紙の種類が違うことも

持ち方の違いに繋がるようです。

 

日本の紙は「和紙」。

「和」(=「日本」)と他のどの紙とも区別されているように、

特別のものです。

 

物によるから一概に言えないのですが、

下記の話はイメージとして受け止めて下さいね。^^

 

基本的に和紙はとても丈夫なので、筆にしっかり圧力をかけても

受け止めてくれます。

 

しかし、例えば、中国の紙で、筆で書いていて、

時々、紙がくっついてくる弱いものがあります。

 

その紙だと、筆をまっすぐ立てて書くのではなく、

筆を振り回して書くようにしなければ上手く書けないのです。

そうすると、自ずと持ち方を変えなければ、書き方を変えなければ、

今まで通りの対応ができないのです。

 

中国の紙は日本の紙と素材そのものが異なります。

(中国=竹・藁・青檀(せいたん)など/日本=楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)など)

 

そこで、素材に応じて内容を変える工夫が必要となる。

当然のことです。

 

自分の思い通りにしようと、自分の知識だけで、

適さない方法を力技でやっつけようと思わないで下さい。

 

一つの方法が全てに万能ではないのです。

まして、国が違えば色んなことが本当に色々変わってきます。

(例えば、あなたが過去にたまたま師事した先生のコミュニティにおいて、

あなたの正解を一つにしないで下さいね^^

本当に色んなことがあるんです。

逆に言うと、それぐらい、先生は絶対なんですよね、私も心して指導致します^^)

 

さて、諸々を適材適所に、臨機応変に対応する。

その為には、色々な知識と経験が必要です。

その為には、色々試さないと、ね。^^

是非、色々な素材に色々な持ち方を試して下さいませ!

 

【翼沙書道教室】より美しい筆文字を書くためのお役立ち情報

<手に職を!資格取得の[実用書・筆耕コース]の資料請求>と<大好評!お手本と練習シートを無料ダウンロード・動画を見ながら[美しい筆文字を書く為のオンライン無料講座全10回]の受講>は下のバーナーをクリックしてお名前とメールアドレスをご登録していただくだけ!今すぐ役立つ資料と無料講座が受け取れます。↓

翼沙書道教室資料請求

翼沙書道教室資料請求