オススメ神展覧会目白押しで大興奮の秋です。

こんにちは。

書家の木村翼沙です。

 

なんと、年の瀬ですって。

昨日、まだ夏の終わり頃かと思っていたような

気分なのに!^^;;;

 

さて、先月、5年ぶり開催の個展も無事終了いたしまして、

ホッとしております。

やりたいことや課題が見えてきた、

とても前向きな良い展覧会となりました^^

 

お忙しい中、お越しくださいました皆様

遅ればせながら、(遅すぎる。。)

ありがとうございました!

 

今後とも何卒よろしくお願いいたします。

 

さて、当展覧会もある意味記念展でしたが、、、^^;;

 

今年は、本当に、書道関連の良い展覧会、

当たり年です!!

 

目白押しなんです。

 

そこで、自身の展覧会のご報告もしたいところなのですが、

もう済んだことなので、^^;;

現在開催中、これから開催予定のおすすめ展覧会を

ご紹介します!

 

まずは、京都。

当教室の10月のワークショップにて

観覧いたしました、

「浄土真宗と本願寺の名宝ー受け継がれる美とこころー」

@龍谷ミュージアム

2016年9月24日(土)〜11月27日(日)

 

そして、

再び、当教室の11月のワークショップにて

観覧予定の

「白隠禅師250年遠諱記念 正受老人と信濃の白隠」

@花園大学歴史博物館

2016年10月10日(月・祝)〜12月10日(土)

 

この二つは見逃せません。

私はすでにいずれも観覧して参りましたが、

良いです。とても良いです。

 

龍谷ミュージアムの「本願寺の名宝展」は、

国宝「三十六人家集」が展示されています。

これは、料紙表現の最高峰と言って過言ではない。

見逃せません。

 

 

花園ミュージアムの「白隠展」は、

これまたヤバイです。

白隠の書は自由で豪快、書家にも人気があるところですが、

自由で豪快以前に、めっちゃ上手い!若い頃の珍しい書が

展示されています。

ちょっと見ることのない白隠です。

素晴らしい展覧会、見逃せません。

 

(11月のワークショップは、学芸員さんに

親切な解説をお願いしていますので、皆様是非ご参加くださいませ。^^)

 

そして、東京・出光美術館では「大仙厓展」

2016年10月1日(土)〜11月13日(土)

 

そして、立て続けに書道関連の見逃せない展覧会。

「時代を映す仮名のかたち」@東京・出光美術館

2016年11月19日(土)〜12月18日(土)

 

私は、よくお稽古にて、書家は字を書くのが仕事だから、

評論家のように、言語化は苦手、と言っています。

 

でも、評論家は書いている訳じゃないから、

書家の仕事、ポイント、とかあまり理解していないようです。

 

「書く喜び」みたいな衝動が書家の作品にはあって、

それは、本人のみ、或いは、共通の理解し合える背景

つまり「書く喜び」を知っている者同士の間に取り交わされる

秘密みたいなところがあります。

 

書は、実際に書いてこそ分かるたくさんの要素が

あるのです。

 

それで、私がなぜ、出光押しをしているかというと、

出光美術館の書道関係の展覧会をキュレーションしている

学芸員さんが、「書く喜び」を知っている方だからです。

 

よく、展覧会のキャプション、作品の説明が作品の隣や

各テーマごとの部屋に設置されていますが、

「書く」人目線を知っているコメントなのが、

私の琴線に合致するからです。

 

いつぞやにこの方と古書巡りをしたことがあります。

(今思うと奇跡の同行、有難や。。)

知的探究心、弛まぬ研究、作品への愛情に

とてつもない安心感(という言語化に窮する感覚。)を

抱いたことを昨日のことのように思い出します。

 

実は、奇跡の「王羲之空海展」もその目線で言うと、

書道をしている人目線とは少し違ったような気がします。

 

書く人がキュレーションしている書の展覧会と

書かない人がキュレーションしている書の展覧会では、

中身、切り取り方が違います。

当たり前ですがね。いいとか悪いとかの話ではなく、

そういうものです。

 

美術的要素でキュレーションするか、

歴史的要素でキュレーションするか、

人物的にキュレーションするか、

それともコレクションの紹介なのか、

はたまた伝統的か、現代的か、

それらを書的にキュレーションするか。。。

 

いずれも可能な不思議なジャンルが

「書」なのだ!

 

それで、書的にキュレーションするという行為が

難しいことだというのは、色々な展覧会を見て

思うことです。

 

だから、行きましょう。

出光美術館の書関連の展覧会は本当に

オススメです。

 

もう一つ、また戻って京都。

「池大雅」京都府蔵池大雅美術館コレクション

@京都文化博物館

2016年11月19日(土)〜12月18日(土)

 

これも本当にオススメ!

なんだか、考えさせられる作品があります。

 

私は、いつも言います。

書は、「書けば書くほど上手くなる」と。

 

でも、池大雅に関しては、

書のある意味「当たり前」が通用しないのです。

 

池大雅は文人、画の方が有名であり、

書家ではなく、画家として名があるように思います。

 

しかし、「王羲之空海展」で展示されていた

池大雅の作品は、何と書家より書の作品でした。

ゆえに私は池大雅の書が気になって仕方がなかった訳です。

 

そして、先月のWSにてこの展覧会もルートに入れて、

みんなで観に行った訳です。

 

そこで、なんか、違和感があったんです。

ちょいとそのコレクション、

特定の人物の作品を取り上げているのに

年代が明記されていなかったから、

若干私としては、混乱があったのです。

 

いや、めっちゃうまい作品と、

めっちゃ下手な作品(!)が、池大雅として同時に

出展されていたからです。

 

それで、書は、「書けば書くほど上手くなる」という

私の思い込み的な持論、いや、それは実際正解だけど、

それだけではないという、ある側面。

 

下手な方が若書き、

上手い方が後の作品、と観ていた私に、直接学芸員さんから

お電話いただきました。(有り得ないことらしい。。有難や。。)

 

「池大雅の書に関しては、その時々に興味のある書を臨書していたようで、

臨書対象が所謂下手なものであれば、残された池大雅の書も下手。

逆も然り。(この部分が私たちの当たり前の発想。)だから、

年を重ねて上手くなるような感覚ではない。」

というような内容を教えてくださいました。

 

これ、すごいことだと思います。

昨今のヘタウマは、ウマみがないけれど、

めちゃくちゃ上手い人のウマみを消し去った違和感さえ感じる

ヘタヘタ。

 

そんな境地があったなんて!!

私は、相当な衝撃でした。

まだまだ未熟でした。

 

さらにここ最近の書道展所感、続きます。

 

私の中で、仙厓と池大雅の表現は少しかぶります。

めちゃくちゃうまい下手さ、という感覚です。

 

仙厓も字がウマすぎて、人々を惑わすと咎められるほどだったと

聞いたことがあります。

 

ですが、有名な仙厓の「まるさんかくしかく」、

うまいという話ではありません。

仙厓の書く禅画、絵も文字も飄々として、

一種の崇高さがあるように思います。

 

そして、近世墨跡のもう一人の巨匠といえば、白隠。

先にも述べましたように、

白隠の書は、奔放自由・捉われのない書画、

どちらかというと、力強く、泥臭いイメージがあります。

飄々としているのではなく、

こちらに向けて強く関わろうとしている作品の印象があって、

私の好きなタイプの表現ではありません。

だけど、何ともかんとも魅力的なのです。

人間的、という感じなのでしょうか。。

 

さて、その白隠の書や画の印象を違えてくれたのが、

今月のWSで行く「白隠展」。

 

この学芸員さん、素晴らしいと思います。

何というか、白隠の書はこうこうである、

といったカテゴライズされた印象をまずは無くして、

丁寧に白隠を追いかけているからです。

 

ご本人も言っていましたよ。

「よくここまで集めたでしょ!」と。笑

 

本当にそう思います。

 

そして、今度は、池大雅への感想とは異なり、

「ウマみが増していく安心感」があります。

 

また、そのウマみの理由、つまり学書の痕跡が

展示されているのです。

 

いずれも絶対観て欲しい展覧会です。

 

さて、私は努めて、自分の直感と感覚を大切にして作品を鑑賞します。

まあ、つまり勉強嫌いな訳です。

(良いように言ってみました。^^;;)

 

だから、ノーインフォメーションで作品鑑賞に臨みます。

だから、刷り込みがない分、発見が多いのです。

だから、展覧会鑑賞を心から楽しんでいます。

 

 

だけど、それは表現者としての私の感覚。

つまり、展覧会鑑賞一つも、

それを楽しんでいる人の指南があることで、

より楽しいものになるのも事実。

 

という訳で、書かずにいられない、

伝えずにいられない、オススメの展覧会情報という

訳でした。^^

 

もう一つおまけ。

 

なんと、白隠は池大雅と同年代の人で、

互いに交流があったということらしい!

 

それで、仙厓も同じ時期の人。

 

白隠1686-1769

池大雅1723-1776

仙厓1750-1837

 

それでそれで、

白隠も仙厓も画家じゃないのだけれど、

画、抜群にうまい!

少ないストロークをもってして、一気呵成に

対象を忠実に再現。

これ、相当な技量ですよ、本当に。。

 

なんでその少ない線で、ここまで細部を伝えることができるの!

という感じ。

そして、その線の勢い、強弱、質感!

 

画家でもないし、書家でもないし。

それで、画家よりも書家よりも魅力的な書画!

 

池大雅、書家じゃないのに書家よりも魅力的な書!

 

18世紀、これら表現の成熟は奇跡です。

現代の私たちのいくらも先を行く表現。。。

 

そして、21世紀に生きている私たちは、

今!

このタイミングで!

白隠と仙厓と池大雅が

同時に観られるんですよ!!!

 

このタイミングというのは、今年のこの秋、

展覧会で本物を!

眼中に小さく収まる書物ではなく、

眼中に収まり切らない、例えば白隠の体の大きさやその線を描くための運動を

掴めるリアルサイズで、ですよ!!

 

息遣いまで聞こえてきますよ!

こんなことが体感できるんですから、

あーもう!ひゃーもう!

絶対幸せ!

 

それでは、私は今週仙厓に行きます。

 

今月は、WSにて白隠展。

当日、学芸員さんに親切な解説をお願いしてしまいました。

御快諾いただけましたので、皆さん、是非ご一緒しましょう^^

https://hudemoji.wordpress.com/ワークショップのご案内/

 

白隠展

白隠展

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「篠田桃紅展ー人生は一本の線ー」のその線に。

こんにちは。
書家の木村翼沙です。

偶然に教えて頂いて、
「篠田桃紅展ー人生は一本の線ー」
見てきました。

~10/10(月)

@阪急百貨店うめだ本店9階 阪急うめだギャラリー

 

篠田桃紅、もちろん知っています。
有名ですもの!

「103歳になってわかったこと」は
昨年ベストセラーにもなりました。

でも、書ではなく、
抽象作品の印象が圧倒的に強い。

自身も書家とは語らない。

正直に申しまして、
私は篠田桃紅の作品よりは
森田子龍の書を好み、書の巧さの中に
まるで絵画のような秀逸な構成に
書の可能性をみるのです。
または、手嶋右卿のいかにも書だけど
書にはない魅力に惹かれるのです。
最近、書壇大御所の個展を見て、
ただ文字を書いた作品に
愕然としたものです。

書の陥りがちな盲目的な技術にただただ
酔いしれているような、
見るものを感動させない大作たち。

見る人も、書ではなく、
例えば書かれた文言に、
「これは良い言葉ね」とコメントし合う
盲目さ。

毒がありますか?笑

今、制作真っ只中で、しかも全然書けないので
尖っています。笑

しかも、個展まで10日を切ったというのに、
この有様。

5年ぶりの個展に皆が口を揃えて言うのは、
期間が開きすぎ!

そうです。そうなんです。
作品制作、やっぱり大変!!
知っていたけど、た〜いへん!!!

だから、
ちょっとぐらい尖ってみる訳です。笑

さておき、篠田桃紅展、
良かったです。
この展覧会では篠田桃紅の
珍しい「書」作品が数点展示されていました。

何と、どれも2016年制作。

私は驚愕しました。

私の欲しい線が書かれた作品が
あったのです!

もう、それは、
筆の扱いを完璧に熟知している。

熟知どころか一体。

些細なきっかけを筆に与えて
出来る見事な線。

篠田桃紅先生、御歳104歳です!

すごい。
言葉に出来ません。
もともと語彙が少ないのに、
完全にアウトです。

買って家に連れて帰ろうかと思いました。
こんなことは初めてです。

もちろん、手が出ませんでしたが。

でも、会場にあった本は
全部大人買いしました。笑
それと。。
ちょっとホッとしました。
何だか、複雑な心境ですが、

書は老いの芸術、とは誰が言ったか
分かりませんが、
歳を経るごとに益々磨きがかかるもの。

本当にその通りです。

若輩者の私が、大家に向かって、
その線が欲しかったとは、
大それたことを。

安心して、今の自分に出せる精一杯を
表現しようと思います。
ところで、こんなに追い込まれているのは、
初個展以来です。

いろんなものが混じり合った
私の新しい表現を是非、見に来てください。

個展2016.10/8・10/9・10/10

個展2016.10/8・10/9・10/10

5年ぶりの個展、作品制作中。だいぶ焦っています。笑

大変ご無沙汰しております。
すっかり秋めいて参りました。
お元気でお過ごしでしょうか。

月日が経つのは本当に早く、追いつくのに必死です。
とても久しぶりに個展を開催することになりました。

国内5年ぶりです。
18回目の個展となります。

2016年10月8日(土)・10月9日(日)・10月10日(月/祝)
11:00~19:00(last~18:00)
@大阪市西区南堀江2-3-12 ACCENT MUSEUM

10月8日(土)17:30~レセプションがあります。
簡単なドリンクなどをご用意してお待ちしております。
是非、ご参加くださいませ!

さて、久しぶりの個展。
もはや個展を開催することにも、その為の作品を制作するにも
免疫が落ちてきたようです、、、。
(何をどうすれば良かったのだろうか、、、と。笑)

秋の長雨のように憂鬱な気分になりながらも、
それを楽しんでもいます。興奮もしています。

本展は、来年度スイスで開催する展覧会のプロローグです。
たくさんの新しい表現に挑戦しています。
また、これとは別に、バンクーバーにて展覧会に
参加することも決まりました。
これから、またしばらく作品制作が続きます。

私の主宰している書道教室では本年度4回目となる
一門展を開催し、たくさんの個性豊かな作品が発表され、
おかげさまで大盛況をおさめることが出来ました。

個展は久しぶりですが、
たくさんの作品制作を指導し、見てきたことになります。

私自身は、この5年の間に、世界一周をしたり、
世界中でパフォーマンスやワークショップを開催したり、
世界各地の美術館・博物館、歴史遺産を巡り、
ヨーロッパ中の劇場、NY中のエンターテイメントを見てきました。

また、台湾にて、書道の指導者の為の研究会に参加したり、
その試験にも合格しました。伝統書法のコンクールにも入選しました。

だから、良い展覧会になっているに違いない!!

。。。実は、今も作品制作中です。

書きながらプレッシャーを感じているところです。(笑)

そろそろ制作に戻ります。
記事を読んでくださってありがとうございました。

展覧会に是非お越しくださいませ。
お会いできることを楽しみにしております。

時節柄お体ご自愛ください。

木村翼沙
http://www.tsubasa-shodo.com(新HP)

個展2016.10/8・10/9・10/10

個展2016.10/8・10/9・10/10